セリーグを振り返って2008/10/25up

 私も起こるはずはないと思っていた「メイクレジェンド」が実現してしまった。たしかに前にも書いたように、歯車さえ噛み合えば怖いチームであるのは明らかだ。しかし13ゲーム差をひっくり返すというのは、どんなチームであっても簡単にできることではない。

 優勝できた原因を「横浜・ヤクルトが巨人に負け越しすぎたから」と言う人もいるが、優勝するチームというのは通常そういう「お得意様」を最低1チームは作るものである。例えば2003年の阪神は、最下位横浜相手に22勝6敗で、16もの貯金をゲットしている。今年の巨人が横浜から得た貯金13よりも多い。

 巨人のメークレジェンドが実現したのは、他でもない、2位阪神が原因である。最後は巨人との直接対決で7連敗しており、これだけで13ゲームのうち7ゲームが縮まっているのだ。こう考えると、巨人は他の4チームに勝って残りの6ゲームを詰めればよいわけで、実現不可能ではないように思えてくる。

 とはいえ、2年連続でセリーグの首位争いは面白かった。昨年は阪神が最大12ゲーム差をひっくり返したし(最終的には3位に終わったが)、今年は巨人がお返しに13ゲーム差をひっくり返した。こんなに白熱した首位争いが見られるならば、クライマックスシリーズなど全く必要ないのだが。

 もうひとつ忘れてはならないのが、4位広島の存在である。エース黒田と4番新井が移籍するという大逆境の中、昨年よりも順位を上げ、3位争いにも加わった。優勝した巨人にも12勝10敗2分と勝ち越し、大いにかき回した。広島市民球場最後の年ということもあり、昨年より23.2%増の約139万人が球場に観戦に来てくれた。

 名主役の影に名脇役あり。メークレジェンドに広島の3位争いが加わったことで、今年のセリーグの面白さが生まれたのである。