首位攻防戦の意味2007/9/15up

 巨人−阪神戦が伝統の一戦と呼ばれて久しいが、巨人と阪神が1位2位を分け合ったのは、1976年が最後である(巨人が優勝、2位が阪神)。その後は、巨人が強い年は阪神が弱く、阪神が好調な年は巨人は低迷するというパターンが確立してしまい、お寒い内容であることも少なくなかった。

 しかし今年は違う。阪神が昨年と同様、猛烈な勢いで勝ちまくって調子を上げてきた。前半戦から好調をキープする巨人との争いは、まさに伝統の一戦と呼ぶにふさわしい。9月7日〜9日の3連戦は、まさに意地と意地のぶつかり合いで、3試合とも1点差だった。内容も競り合いで非常に面白かったが、結果は阪神の3連勝と差がついてしまった。

 首位攻防戦に勝ったほうが日本シリーズ進出に大きく近づく。これが当然のことであり、醍醐味でもあった。ところが今年は違う。優勝しても日本シリーズに出られるとは限らないのだ。

 たしかにプレーオフの導入によって下位球団にも夢が生まれ、消化試合が減るというメリットはある。3位争いも白熱するだろう。しかしその代償として、首位攻防戦の結果が日本シリーズ出場に直結しなくなってしまった。首位攻防戦を制したチームは優勝に近づくが、リーグ優勝して得られるのはプレーオフ第1ステージを戦わなくてよいことと、本拠地で第2ステージを戦えることだけである。しかも今年は、1位のチームに対する1勝のアドバンテージもない。

 試合自体はとても面白かったのに、その試合の勝者が得られるものがずいぶんと味気ないものになってしまった。こんな無意味なことを144試合も続ける必要があるのか、改めて考えさせられてしまった。