6月を終えて2007/7/2up

 6月が終わり、すでに交流戦は終了、まもなくオールスター。本格的な夏の足音がすぐそこまで聞こえ、これから最も野球の面白い季節がやって来る。

 7月1日の試合終了時点(以下すべて同じ)で、パリーグは僅差で昨年の覇者・日本ハムが首位。0.5ゲーム差で2位ロッテ、さらに1.5ゲーム差で3位ソフトバンクが追う。交流戦で11位と大失速した4位西武は猛追撃を見せているが、3位との差は4.5とやや開いている状況だ。

 4月には最下位も経験した日本ハム。小笠原・新庄が抜け、どう考えても苦しい戦力状況の中で実によくやっている。実際、得点はリーグ5位と低調だが、今年も投手陣が素晴らしい(防御率はリーグ2位)。しかし投手陣も八木・金村の長期離脱に加え、守護神MICHEALも一時離脱した。新外国人のグリンや高卒2年目の木下の台頭に加え、武田久が今年も獅子奮迅の働きを見せている。

 セリーグは巨人が独走態勢か。2位中日との差は5ゲームあり、以下横浜、阪神、ヤクルト、広島と続く。今年はセリーグにもプレーオフ(クライマックスシリーズというらしいが)があるため、とりあえず3位さえ確保すれば優勝の可能性があるのだが、5位ヤクルトは3位横浜と7ゲーム、6位広島は8ゲーム離されており、これ以上離されるとプレーオフ進出すら厳しくなる。ここが踏ん張りどころだ。

 巨人の快進撃の要因は、何と言っても大きな故障者がいないことに尽きる。この点、昨年の反省を十分に生かしていると言える。選手の中では、個人的には2番谷の存在が大きいと見る。つなぎの打撃もできるし、バントも盗塁もできる。さらに自分で試合を決めることもできる。監督としては非常にありがたい選手だ。

 開幕前に「2番谷構想」を聞いたときは、正直言って私は鼻で笑っていた。右打ちにはもともと定評があるものの、オリックス時代にはチームの最主力だったこともあり、犠打は最近5年で2つしか記録されていない。打順も3番が主でたまに1番や4番を務めているが、2番の経験はない。私が監督なら2番谷はおそらくなかっただろう。

 ちなみに私の開幕前の順位予想は、日本ハムが4位で巨人が3位である。開幕前に展開の読めるペナントレースはつまらない。予想は当たらないから面白いのだ。いや、言い訳ではないが…。

 あと気になるのはプレーオフの存在だ。3位と4位の差が開けば開くほど、プレーオフの存在意義は薄くなる。昨年のパリーグが好例で、終盤に3チームが素晴らしいデッドヒートを見せてくれたのに、プレーオフという名のシャッフルが行われた。シーズン1位の日本ハムが勝ち進んでくれたのが救いだったが…。

 というわけで、これからのペナントレースを面白くする鍵を握っているのは、4位の西武と阪神だ。しかもこの2チームは一時どん底に沈んだものの、現在は復調傾向にあるのが心強い。もっと3位との差を縮めて面白くしてほしいものだ。