◇2006年5月31日 札幌ドーム◇日本ハム−巨人 交流戦5回戦

巨人 11 000 000 902
日本ハム 000 013 000

巨人
(右) 矢 野 三振 遊飛 三ゴ
打右 亀 井 右2 左飛
(二) 仁 志 遊ゴ 四球 四球 中安 遊安
(遊) 二 岡 遊ゴ 右飛 左安 中安 右2
走遊 岩 舘
(一) 右飛 遊ゴ 中安 右安 右安
豊 田
(三) 小久保 二ゴ 二ゴ 四球 三振
黒 田 左飛
(捕) 阿 部 二ゴ 左飛 遊ゴ 一邪 右2
(指一) 三振 三振 左2 一邪 右飛
(中) 大 西 二飛 右飛
打中左 小 関 中安 三ゴ
(左) 清 水 遊飛 右2 左安 三飛
鈴 木
40 11 14 11 残塁 併殺
日本ハム
(左) 森 本 遊ゴ 三振 四球 三振 三振
(二三) 木 元 左邪 一ゴ 中2 左邪 一ゴ
一三一 小笠原 左飛 中飛 三振 四球
(指) セギノール 四球 右安 左2 一併
(右) 稲 葉 三振 三飛 三振 中飛
(中) 新 庄 一ゴ 中2 左本 三振
(三) ダルビッシュ
田中幸 投ゴ 三振 右2
走二 田中賢 一ゴ
(捕) 鶴 岡 三振 三振 右安
小谷野 三ゴ
高 橋
(遊) 金 子 左2 三振 四球 一直
34 残塁 併殺

巨人 打者 球数 安打 三振 四球 死球 失点 自責
高橋尚 5 1/3 26 105
久 保 1 2/3 20
12
豊 田 11
日本ハム
リ ー 6 0/3 23 86
トーマス 1/3
武田久 0/3 12
岡 島 2/3 12
清 水 10 36

                         ▽盗塁 田中賢(6回)
                         ▽失策 鶴岡(7回)
                         ▽盗塁死 仁志(4回)
                         ▽ボーク 久保(6回)

 両チームとも昨年は5位と低迷したが、2006年は開幕直後から首位に立つ快進撃を見せていた。しかし交流戦に入って勢いに陰りが見え始め、両チームとも首位陥落。そんな2チームだが、前の日は12−2で日本ハムが圧勝。2005年は巨人に1勝もできなかった日本ハムが、これで3勝1敗。激化する首位争いを有利に進めるためにも、この試合もぜひ物にしたかった。

 巨人の先発は、打球を受けるという不運な故障から復帰した高橋尚。ブランクを感じさせない投球だったが、中盤日本ハム打線に捉まってしまった。日本ハム先発のリーは絶好調というほどでもなかったが、テンポの良い投球で巨人打線に考える間を与えない。なんと5回までパーフェクトピッチングで、6回を終えて4−0と日本ハムがリード。前の試合の流れをそのまま持続していた。
 しかし7回表に先頭打者の仁志を四球で歩かせると、とたんにリズムが崩れてしまう。捕手の鶴岡にボールを早く返すよう促すなど、イライラしているのが明らかに見て取れた。投球テンポも乱れ、巨人打線に余裕が生まれた。ストライク・ボールがハッキリし始め、小久保に押し出し四球を与えたところで交代。これ以上リーを続投させても無駄だったであろうが、疲れている中継ぎ陣にノーアウト満塁の「借金」は重すぎた。6回までが嘘のようなメッタ打ちで、1996年札幌円山球場での9連打を思い起こさせる7連打まで生まれた。

 最後はイマイチ調子の出ないストッパー・豊田を試運転させる余裕まであり、第2戦は前日とは正反対、巨人の快勝に終わっている。この4点差をひっくり返す逆転劇が、大きな転機となった。次の日も4点差を追いついて延長戦に持ち込んだ末に見事競り勝った巨人は、この試合を含めて5連勝で息を吹き返したのに対し、日本ハムはセリーグの最下位・横浜に3タテを食らうなど5連敗で勝率5割逆戻りとなってしまう。後でシーズンを振り返ったときにターニングポイントとなりそうな試合だ。
 巨人にとって札幌は因縁の地と言われているが、その中でも1996年、最大11.5ゲーム離されていた首位広島に勝って弾みをつけた「メークドラマ」発祥の地であることはまだ記憶に新しい。この試合にそれと似た匂いを感じるのである。