◇2000年9月24日 東京ドーム◇巨人−中日 27回戦

中日 030 001 000
巨人 000 000 005X

中日
(中) 関 川 左安 遊ゴ 三振 二ゴ   三振
(遊) 井 端 投ギ 中飛 中安 遊安
(三) 福 留 三振 三振 右安 二併
渡 辺
(一) ゴメス 二飛 三振 三併 右安
(二) 立 浪 一安 左飛 右2 三振
(左) 種 田 右安 三振 四球
走左 三振
(右) 井 上 三振 一ゴ 二ゴ
高 橋 左安
走右 大 西
(捕) 中 村 左本 三振 三振 中安
(投) 前 田 三振 三振 遊ゴ 投ギ
ギャラード
34 11 残塁 併殺
巨人
(二) 仁 志 遊ゴ 左飛 三振 右飛
(左) 元 木 左飛 一ゴ 三失 右安
(右) 高橋由 二ゴ 二安 二安 右安
(中) 松 井 左安 右安 一ゴ 右安
(一) 清 原
マルティネス 右飛 左飛 遊ゴ 三振
(三) 江 藤 三振 三ゴ 三振 左本
(遊) 二 岡 遊ゴ 左安 三振 右本
(捕) 杉 山 左飛 投併 三振
(投) 上 原 三振
川 相 二飛
槇 原
木 村
村田善 三振
平 松
34 10 残塁 併殺

中日 打者 球数 安打 三振 四球 死球 失点 自責
前 田 8 0/3 30 128
ギャラード 1/3 14
巨人
上 原 25 94
槇 原 17
木 村 17
平 松 21

                       ▽失策 福留(6回)
                       ▽走塁死 松井(2回)


 巨人がマジック1で迎えたこの試合。中日は前年王者の意地を見せ、前日の試合に勝っていた。この試合にも勝てば、残り神宮4試合しかない巨人は本拠地の胴上げができない。逆に巨人は、この日何としても勝って本拠地で胴上げしたいところ。しかし、ここ数試合流れが悪く、それは前日の試合も変わっていなかった。だから私は、試合前から7割方中日の勝ちだろうと予測していた。
 その通りのゲーム展開になる。2回表に中村に3ランを浴びると、焦ったのか巨人は拙攻が目立つ。2回裏にはエンドランが失敗してダブルプレー。4回、6回には2人のランナーを出すもあと一本が出ない。7、8回は三者凡退。中日先発・前田は強力な巨人打線を相手に見事なピッチングを披露し、あと1イニングで巨人の本拠地胴上げを阻止できた。

 だが、9回表に中日の星野監督にミスが出た。すでにスタミナ切れの前田に代打を送らず、続投。その裏、ベンチで長嶋監督に「ダイスケみたいに引っ掛けたらダメだ」と名指しで叱責された元木が意地の流し打ちで出塁すると、高橋由もヒットで続いてノーアウト1、2塁。ここでようやく中日は守護神・ギャラードにスイッチするが、松井にヒットを浴びてノーアウト満塁。5番マルティネスはスライダーを空振りして三振に打ち取られる。1アウト満塁。
 バッター江藤に対して中村は2つ変化球を要求し、いずれもボール。解説の山本浩二氏は「直球一本を狙うでしょう」と言っていたが、その通り、続く3球目の直球をレフトスタンドに運び、殊勲の同点ホームラン。これで数試合続いていた巨人の悪い流れは吹き飛び、その興奮も冷めやらぬ間に二岡がライトスタンドにサヨナラホームラン。解説の山本氏も「はぁ…」と絶句していた。
 中日はこのシーズン2位に終わるが、開幕2カード目に巨人に3連敗を喫して巨人を流れに乗せ、9月にはまた巨人に3連敗でマジック点灯の手助けをし、そして今回は優勝のお手伝いをしてしまった。きっと来年はこの悔しさをバネに必死になって勝ちに来るだろうとこの時は予想していたのだが…。