外国人といえば即戦力が当たり前だった時期もあるが、外国人枠が緩和されたこともあり、最近は「育てる外国人」が流行している。セドリックもそんな選手の1人である。母の名前はグロリア。車好きならピンとくるだろうが、セドリック・グロリアといえば日産の高級車の名前である(ただしこの名前は2004年までのようだ)。ちなみに、横浜スタジアムのメインスポンサーはトヨタであるが…。
メジャー経験はなし。2004年の年俸は980万円(推定)で、寮で二軍の選手と寝食をともにしている。通訳をつけず、電子辞書を持ち歩いて選手とコミュニケーションを図っている。決して家庭は裕福ではなく、腰痛で悩む母と大学進学を控えていた弟のために日本にやってきた。年俸が上がったらどうするのか、との問いには「母に日産のセドリックをプレゼントするよ」。
二軍で投球や日本語などを学んだ後一軍に昇格。7月17日、広島戦で来日初勝利を挙げ、球団との契約によって母を日本に招待できることになった。その後も主に先発としてマウンドに上がり、7勝4敗防御率3.54と奮闘、しかも100イニング以上登板した。年俸は980万円から4700万円(推定)に大幅アップした。
140キロ台後半の直球に大きなカーブとチェンジアップを投げる。まだまだ伸びそうな素材だし、何よりハングリー精神がある。2005年も先発として活躍したが、あまりにも波があった。素晴らしい球を持つものの、ベンチの信頼を得るには遠い存在。そのせいか、磨けば光りそうな逸材だが戦力外になり、楽天に入団。同時に登録名を「バワーズ」に変更したが、故障の影響もあって2006年は登板なし。すでに楽天を退団した。