プレーオフを続ける方法2007/10/22up

 2007年のプレーオフ(注:ここではクライマックスシリーズではなく「プレーオフ」で統一します)が終了した。一足先に終了したパリーグは、第1ステージも第2ステージもフルセットまでもつれた末に、いずれも上位チームが勝った。経営者側とファン、双方にとって都合の良い結果になった。

 ところがセリーグは第1、第2ステージとも最短の日程で終了してしまったばかりでなく、2位の中日が勝利するという結果に終わった。こういう事態は、当然想定できることだ。それを承知の上でプレーオフ導入を決めたのだから、仕方ないのかもしれない。しかしながら、最近4年間で1位同士の日本シリーズが実現したのは2006年の一度だけ。本来見られるべきである当たり前のものを見られないというのは、個人的にはいささか寂しい。セパとも上位3チームが競り合うペナントレースはとても面白かったが、残念ながら日本シリーズへの興味は少なからず薄れた。まさしく「竜頭蛇尾」という言葉そのものである。

 それでも、これまでは1位のチームの片方は必ず日本シリーズに進出している。しかしこのままのルールでは、セパ両方とも1位のチームがプレーオフで敗退することも大いにあり得る。そうなったら目も当てられない。

 今回のルールは今年と来年の2年間だけの暫定措置であるとのことなので、NPBに苦情を送ったりはせずに我慢している。来年いっぱいで廃止になると信じているからだ。しかし、自分なりの意見は書かせてもらいたい。

 私は以前から繰り返し書いている通り、プレーオフ反対派である。ただし正確に言えば、プレーオフがダメだと言っているのではない。2リーグ12球団制でプレーオフを行うことに対して異議を唱えているのである。

 メジャーリーグも2リーグ制ではあるが、各リーグが「東地区」「中地区」「西地区」の3つに分かれているから、事実上の6リーグ制である。これならプレーオフは楽しいものになるだろう。これにも「ワイルドカード」という制度があるので2位のチームがワールドシリーズに進出することもあるが、プレーオフに進出できるのは30チーム中わずか8チームのため、日本のように勝率5割前後のチームが出てくることは少ない。むろん、3位以下のチームはプレーオフに出ることも許されていない。

 これを日本プロ野球に当てはめると、以前にも少し書いたが、12球団のまま3リーグに再編するということが考えられる。関東の球団をどう割り振るかはちょっと迷うが、いずれにせよ「北地区」「東地区」「西地区」のように分けるのだ。こうすれば移動費の削減も期待できる。

 プレーオフは各地区の1位球団3つ+2位の中で最も勝率の良い球団(ワイルドカード)1つ、合計4つの球団でトーナメント制で戦う。前年日本一の地区の1位球団はワイルドカードと対戦し、1位球団側に無条件で1勝を与える、全試合を1位球団の本拠地で戦う、などのアドバンテージを設ける。もう片方の対戦はアドバンテージはなく、ホーム&ビジターで試合をする。これらの勝者同士が「日本シリーズ」を戦うのである。

 以上のやり方ならプレーオフを行う意義も大いにある。ただし、愛着のあるセパ両リーグを解体するのはファンも嫌だろうし、特にセリーグの経営者側が猛反対するのは確実だ。よって、実現性は極めて低いと考えなければならない。

 現在の2リーグのまま、セパとも東西の勝率1位チームがプレーオフ進出、という意見もあるらしい。例えば2007年のパリーグで言えば、東地区の日本ハムと西地区のソフトバンクがプレーオフに進出することになる。ただしこの場合、「東地区2位のロッテは西地区1位のソフトバンクより勝率が高いじゃないか」という批判が当然出てくる。私もこの方法はあまり良くないと思う。

 したがって、結局現在の2リーグ制を維持するのが現実的な考えになる。とすれば、メジャーリーグのようなプレーオフを行うことはとても難しいだろう。

 ただし、短期決戦の醍醐味を他の方法で実現する方法はある。Jリーグでは、通常のリーグ戦のほかに「天皇杯」「ナビスコカップ」といったカップ戦が行われているが、例えばこういったものをプロ野球にも導入してはどうか。今の144試合制にこれを加えるのは選手の負担が増えるので、試合数を減らしてカップ戦を行うのがいいだろう(ただし、試合数を減らすことには経営者側が反対している)。