迷言を超えた暴言2004/7/13up

 オリックスと近鉄の合併! そういう話が大好きなナベツネはやはりここぞとばかりに口を挟んできた。当初は、

「今後、近鉄、オリックス両球団の考え方も聞き、根来コミッショナーのご意見をうかがいながら7月7日のオーナー会議で議長としてオーナーのみなさんの見解をうかがう。その後のことは根来コミッショナーのもとで野球協約の解釈、必要であればその改正を含めてまとめていただきたい」

と、おとなしい発言に終始していた。しかし、それは1リーグ制移行に向けて反対者を出さないように、なるべく刺激の少ない発言をしていたのであることは当初から分かっていた。案の定、この後わずか1ヶ月もたたないうちに迷言を超越した暴言を連発する。まずはそれをダイジェストでご覧いただきたい。

(合併後、新球団の優先確保選手数を28人以上求めようとする案について)
「ダメだ。5人ないし28人。30人、40人とか言うならダメだ。余ったカスだけ各球団が引き取るのか」(6月29日)
 1,000人に満たないプロ野球選手は、いずれも厳しい競争に勝ち残ったエリートばかりで、みなそれなりにプライドを持って一生懸命やっている。それに向かって「カス」とは何事であるか。

(ライブドアが近鉄球団の買収に名乗りを上げたことについて)
「加盟できないんだよ。おれが知らない人は入るわけにはいかない。プロ野球というのは伝統がそれぞれ(の球団に)ある。金さえあればいいというもんじゃない」(6月30日)
 なんでナベツネが知らない人は入れないのか…まったく理解できないが。ただ単に年齢が若いのを嫌っているようにしか見えない。それから「金さえあればいいというもんじゃない」というのは…新しいギャグですか?

(選手会から議論する時間が短いのではないか、と指摘されたことについて)
、「100年議論すれば十分だと言うんですか。1年かける必要はない。2カ月あれば十分」(7月7日)
 これほどプロ野球の未来を左右することを2ヶ月で十分とは…議論ではなくて自民党のように強行採決しようという魂胆が見え見え。そんなことやってると一生後悔すると思われる。

(選手会の古田会長がオーナー陣との直接会談を求めたことに対して)
「分をわきまえなきゃいかんよ。たかが選手が。たかがといっても、立派な選手もいるけどね。オーナーと対等に話をするなんて協約上根拠は1つもないよ」(7月8日)
 野球の「や」の字も知らない人が、選手を「たかが」呼ばわりする資格があるのだろうか。選手なしでプロ野球は成り立たない。それから協約云々言っているが、一球団のオーナーがコミッショナーよりも強力な権限を持つという協約上の根拠があるかどうか、ぜひお聞きしたい。

「もう、今後一切しゃべらんからな、当分は。ナンセンスだ!! 君たちはな、選手会とおれとをケンカさせる扇動ばかり一生懸命やってるが、そういうものには引っ掛からんから」(7月9日)
 たしかにマスコミが煽動しているのは事実だろう…。しかし「たかが選手が」などという畜生にも劣る暴言を吐いたら、そりゃ煽動のひとつもしたくなるでしょう。ともかく、ファンが怒っているのが全部マスコミのせいだと思っているとしたら、とてもおめでたいことである。

 このような暴言を吐く人物を中心に1リーグ制への移行が急速に進んでいる。しかも、ほとんどのオーナーがこれに賛成する始末で、実に情けないと言わざるを得ない。ナベツネの動きに一石を投じたオーナーはせいぜい広島の松田オーナーくらいのもの。ああ情けない。暴言を吐く老賊と、それにへつらうしか能のない老人たちの手によってプロ野球がおかしな方向に向かうのは悲しいことだ。今こそファンたちは立ち上がるべきである。…ただし、しかるべき手段で抗議行動を行うべきで、一部のファンのように暴走してはいけない。

    


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