
巨人に三山新球団代表(以下三山と称する)が就任したのは2003年9月9日のこと。それからまだ1ヶ月しかたっていないのに、チームはボロボロになった。自分の思い通りにチームを作ろうとして現場と対立。原監督・鹿取ヘッドコーチなど、一軍の首脳陣全員が辞任するという異例の事態となった。表向きは「成績不振の責任をとって」ということなのだろうが、明らかにフロントに対する不信感の表れだった。
コーチ陣のみならず、選手たちも明らかにフロントに不満を抱えている。上原のHPの日記には、次のようなことが書かれていた(全て抜粋するわけにはいかないので、おおまかな内容のみ。詳しくはHPをご覧いただきたい)。
「15勝しても嬉しくない。原監督の辞任会見の翌日だし、おまけに斎藤さんや村田さんまで。ええ加減にせえよって感じ。いつもは控えている酒も、ガンガン飲んでしまった。松井さんがメジャーの道を選んだのも、あこがれだけではなかったのではないかと思う。とにかく本当のことが知りたい。そうでなければ納得できない」
上原は紛れもなく巨人のエース。その上原がここまで不満を吐露するのは、よほどナベツネ・三山のやったことが腹に据えかねたのだろう。こんなことで上原は来季、チームのために一生懸命投げてくれるだろうか? とてもそうは思えない。
一軍のコーチがみんないなくなるので、外部招聘や二軍からの昇格などで急場をしのぐらしいが、はたしてうまくいくだろうか? 私ならあんなゴタゴタしている球団のコーチなどには死んでもなりたくない。
愚かなトップというのは、賢愚の見境がつかない。上司に媚びへつらう部下を可愛がり、上司のために諫言してくれる部下を煙たがる。昔の中国の歴史を振り返ると一目瞭然。圧倒的な勢力を誇った項羽は部下の意見を聞かず、韓信や張良らの意見を用いた劉邦に打ち取られてしまった。三国志の世界でも、参謀の田豊らの忠言を聞き入れなかった袁紹は、曹操の10倍の兵力を持ちながら官渡の戦いに敗れ、覇権を失った。いずれも、有能な臣下が愚かな主を見限ったからである。
さしずめ今の三山は、項羽や袁紹の類であろう。これから大きく育つはずだった若い首脳陣たちは三山を見限った。選手たちもフロントに対する不満を拭い去ることができない。これではどんな戦力補強も意味を成さない。三山がいる限り、来季の巨人はBクラス以外あり得ないのである。そしてその三山を任命したのはナベツネだ。
ナベツネがとるべき方法はひとつ。それは言うまでもなく三山を解任することである。おそらく三山は球団代表に何年か置いておいて、それから次のポストへと出世する予定だったのだろうが、もしそんなことにこだわっていたら巨人は滅びる。それも、今年とは比較にならないほどのぶざまな成績で敗れ去るだろう。1997年がそうだった。あの時も愚かなフロントが選手の信望を失ったのが原因でチームが失速したのだ。同じ過ちを2度繰り返すのは、ただのバカである。